オリゴ糖について
オリゴ糖について
1.現代人の食生活と生活習慣病
飽食の時代と呼ばれる近年、多忙な現代人は外食の機会も多く若者から高齢者まで、十分にバランスがとれた食生活を維持することが難しくなっています。また腸内環境も善玉菌より悪玉菌の方が優勢になりやすい状態になっています。
現代人は、ストレス・食事・運動不足・生活習慣の変化により腸内環境が乱れやすくなっています。
2.腸内環境と年齢(腸年齢)
人間の腸内には、生後まもない頃からいろいろな腸内細菌が棲みつくようになります。その数は大人でなんと数百種類100兆個以上とも言われる膨大な数となります。
腸内細菌の種類は、年令や食生活によって変化していることがわかっています。
母乳を飲み始めた赤ちゃんのおなかは善玉菌の代表であるビフィズス菌が優勢を占めていますが、その後、腸内環境は「離乳期」→「成年期」→「老年期」と年令を重ねるに従い悪玉菌の方が優勢になってきます。
ただし、最近は10代や20代の若い方でも、偏った食生活やストレスから腸内バランスが崩れて、お腹の中の状態は60代並に悪玉菌が優勢という方も珍しくなくなってきました。
3.ビフィズス菌とは?
腸内環境を整える働きをする代表的な善玉菌です。
- 便秘や下痢を防ぐ
- ビフィズス菌が生み出す有機酸が腸のゼン動運動を促し、おなかの調子を整えます。
- 腸内の腐敗を防ぐ
- ビフィズス菌は腸内を弱酸性に保ち、腸内を腐敗させ有害物質を作り出す悪玉菌の増殖を防ぎます。
- ビタミンを作り出す
- 健康の維持や美容に大切な働きをするビタミンB群、ビタミンK、葉酸、ニコチン酸といったビタミンを作り出します。
4.オリゴ糖とは?
ブドウ糖や果糖といった単糖が2~10個程度連なったものの総称が
「オリゴ糖」です。ただし最近はその中でも、例えば、
- 腸内の善玉菌を増す(消化されずに大腸に届いて有用菌(善玉菌)のエサとなる)
- 血糖値を上げにくい
- 低カロリー
といった機能性を持つ「オリゴ糖」が注目されています。
健康意識の高まりから、「オリゴ糖=有用菌(善玉菌)を増やしてお腹の調子を良くする」というイメージが定着しつつあります。
オリゴ糖のように、おなかの中の善玉菌を増やしたり、悪玉菌の増殖を抑制することで、人に有益な効果をもたらす難消化性食品成分のことを「プレバイオティクス」といいます。
5.『オリゴのおかげ』ってどんな商品?
『オリゴのおかげ』は、乳糖果糖オリゴ糖(トクホ関与成分名:「乳果オリゴ糖」)を関与成分とした甘味料です。
使い方は簡単。シロップタイプなら1日あたり、ティースプーンで2~5杯(8g~20g)をコーヒー・紅茶・ヨーグルト・フルーツ・パンや料理などに、かけたり・ぬったり・まぜたりしてお使いください。
そのまま舐めていただいても構いません。
自然な甘さで、カロリーはお砂糖の約半分。
製品中の乳タンパク質含量は1ppm未満ですので、乳アレルギーの心配はありません。
なるべく毎日続けることで、ビフィズス菌を増やし、おなかの健康管理に役立つ甘味料です。
乳糖果糖オリゴ糖とは(乳果オリゴ糖)
オリゴ糖にはいろいろな種類があり、大豆や玉ねぎなどにも含まれていますが、1日の必要量をこれらの食べ物からとるにはたくさんの量を食べ続けなければなりません。
そこで、サトウキビ(ショ糖)と牛乳(乳糖)を原料に自然な甘みを持った「乳糖果糖オリゴ糖(トクホ関与成分名:「乳果オリゴ糖」)」が生まれました。特定保健用食品として「腸内のビフィズス菌を適正に増やしておなかの調子を良好に保つ」表示を消費者庁より許可されたオリゴ糖です
6.健康な食生活を送るには?
いくら体に良いからといって、1つのものだけを食べていては体の健康は保てません。
体の健康は、バランスのよい食事から作られます。厚生労働省の食事バランスガイドに示されるように、食卓には、主食、主菜、副菜をそろえ、1日30品目を目標に多くの食品を取るように心がけることが大切です。
多くの食品をバランスよく食べることで必要な栄養素を摂ることができ、体の健康に結びつきます。
オリゴ糖は栄養素でいえば砂糖と同じ炭水化物(糖質)ですが、腸の働きを活発にする食物繊維と同じように腸内細菌のバランスを良好にすることから、毎日の習慣にして上手に取り入れることをお薦めします。
7.特定保健用食品の利用
健康は、食事の栄養バランスだけでなく、適度な運動と休養の3つを基本として、バランスがとれた生活習慣を心がけることが重要です。
現在日本人の平均寿命は伸びていますが逆に心臓病やガンなどの生活習慣病に起因する病気が急増しています。これらの生活習慣病の一次予防を目的として、1991年に世界でも初めての「特定保健用食品」制度が日本で導入されました。
「特定保健用食品」とは、食品に含まれる特定の成分(関与成分)が健康の維持増進に役立つと科学的に証明されて、健康に対してどのような機能を持つか表示することが、食品単位で消費者庁より許された食品です。
普段の生活に取り入れて皆様の健康管理に上手にお役立て下さい。