Column

  • 松生先生

【1】腸について考えましょう

腸は、「栄養の吸収」と「老廃物の排出」という、人間の生命活動の根幹に関わるとても大切な器官です。

しかし、近年の食生活の欧米化に伴い、大腸ポリープや大腸癌、潰瘍性大腸炎、クローン病といった腸の疾患が多く見受けられるようになりました。

また、ストレス社会といわれる現代社会の中においては、不規則な生活や過度なダイエット、偏食、運動不足などによる便秘や下痢といった症状が多くみられ、さらには過敏性腸症候群を発症するケースも珍しくありません。中でも、特に注目されているのが、ストレスによる便秘への影響です。


このように、腸は全身を守る大切な器官なのですが、日々の生活の中で知らないうちに悪影響を与えているかもしれません
生活していく上で、重要な役割を持つ「腸」について、少しだけ考えてみませんか。


<監修>
松生クリニック院長
松生 恒夫(まついけ つねお)

1955年 東京生まれ
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
1983年 東京慈恵会医科大学第三病院内科助手
1994年 松島病院大腸肛門病センター診療部長
2003年 東京立川市に松生クリニックを開業

医学博士/日本内科学会認定医/日本消化器内視鏡学会專門医•指導医/日本消火器学会認定專門医 / 日本東洋医学界專門医 /日本大腸肛門病学会專門医

大腸内視鏡検査や炎症性腸疾患の診断と治療に取り組むとともに、自らのクリニックに便秘外来を設け、地中海式食生活の指導、消火器疾患の漢方療法、ポップ・ミュージックによる音楽療法などの指導にあたる。