Column

  • 松生先生

【4】リラックス腸を目指して

「排便がなかったら、下剤で出せばいい」と思っているひとは少なくありません。しかし、下剤で排便しても、停滞腸はよくなるどころか、むしろ悪くなるばかりです。
下剤の中には長期間服用すると腸のはたらきに悪影響を及ぼすものもあるからです。便が排泄されても、腸のはたらきが回復しなければ、全身の健康にかかわる新陳代謝などもよくなりません。

一時的な便秘の改善ではなく、自然な排便機能の回復のためには、脳や腸のストレス負荷を抑え、本来の腸運動を取り戻した状態にすることが必要です。これをストレス腸に対し「リラックス腸」と呼びます。

リラックス腸を作り上げるためには、日々の食生活においてビフィズス菌や乳酸菌、食物繊維を摂取し、腸内の善玉菌を増やさなければなりません。また、1日3食しっかり取って、適度な運動を行うことも心がけてください。
このように、下剤などに頼る前に、日常生活の中で手軽にできる便秘対策から始めてみましょう。