- 腸活
簡単だから続けられる!「腸活玉」でおなかスッキリ生活!
「毎日お通じがなくて…」と便秘にお悩みの方も多いのでは? 食生活を見直して、食物繊維を多く含む食材や発酵食品を食べることが便秘解消への近道ですが、毎食献立を考えるのはハードルが高いもの。そこで、日本で唯一の「腸の学校®︎」を運営する加勢田千尋さんに、毎日簡単に続けられる「腸活玉」について教えてもらいました。「腸活玉」のアレンジレシピや、加勢田さんが腸活を始めたきっかけについてもご紹介します。
目次
「腸活玉」って何? なぜお腹がすっきりするの?
「腸活玉」簡単レシピ
「腸の学校®」加勢田さんが腸活を始めたきっかけとは?
「腸活玉」って何?なぜおなかがすっきりするの?
「腸活玉」とは、善玉菌の宝庫である発酵食品をベースにした、手作りインスタント味噌汁の素のこと。材料は、発酵食品の味噌、必須アミノ酸を豊富に含む発酵食品のかつお節、食物繊維たっぷりで鉄分やカルシウム、ミネラルなどの栄養素も含むすりごま。そして、ビフィズス菌を増やしてお腹の調子を良好に保つ甘味料の『オリゴのおかげ』。
「『腸活玉』は腸内環境を整える食品を組み合わせたもので、『腸活玉』をお湯で溶かした味噌汁1杯で腸内環境を整えられるようになっています。味噌には胃酸に強い植物性乳酸菌が入っていて生きて腸まで届いてくれるので、腸の中で有効に働いてくれます。かつお節は発酵食品で、かつ、うまみがたっぷり。ごまは、腸内細菌の餌になる食物繊維が含まれていて、『オリゴのおかげ』のオリゴ糖はビフィズス菌の餌になり善玉菌を増やす働きをしてくれます。他にも善玉菌はオリゴ糖を栄養として短鎖脂肪酸を作り出すんですが、その短鎖脂肪酸が腸の中で悪玉菌の増殖を抑えてくれたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活性化させてくれるので、トータルで腸にいい働きが期待できます。味噌汁に甘味料の『オリゴのおかげ』?と思われるかもしれませんが、コクが増しておいしいんですよ。お湯で溶くだけで味噌汁が完成するので、忙しい方にこそおすすめです」(加勢田さん)
「腸活玉」簡単レシピ
では、さっそく「腸活玉」のレシピをご紹介します。
【基本の「腸活玉」の作り方】
調理時間
約6分
カロリー
1人前約62kcal
材料(10個分)
味噌・・・150g
かつお節・・・15g
白すりごま・・・40g
オリゴのおかげ・・・80g
作り方
【1】材料を混ぜ合わせる
ボウルに全ての材料を入れて、しっかり混ぜ合わせる。
【2】ラップで包む
工程【1】を10等分にしてラップで包む。
「腸活玉」1個に対して、お湯140ccで溶かして味噌汁に。冷蔵で10日間、冷凍で1カ月保存可能。まとめて作ってストックしておくのがおすすめです。
また、この「腸活玉」を調味料として料理に使えば、気軽に腸にうれしい食事が作れます。「腸活玉」のアレンジレシピを2つご紹介するので、ぜひ試してみてください。
【腸活玉アレンジレシピ①】鮭のちゃんちゃん焼き
調理時間
約15分
カロリー
1人前約280kcal
材料(2人分)
鮭・・・2切れ
キャベツ・・・20g
にんじん・・・1/4本
ピーマン・・・1個
しめじ・・・20g
腸活玉・・・2個
みりん・・・小さじ1
バター・・・10g
作り方
【1】下ごしらえ
キャベツは一口大、にんじんは短冊切り、ピーマンは千切り、しめじは子房に分ける。
【2】タレづくり
ボウルに「腸活玉」とみりんを入れて混ぜ合わせる。
【3】具材を包む
クッキングシートの中央に工程【1】の1/2量と鮭1切れをのせ、鮭に工程【2】の1/2量を塗る。クッキングシートの上下を真ん中で合わせ、左右をキャンディ包みの要領でねじる。同様にして、もうひとつ作る。
【4】蒸し焼きにする
フライパンに水100mlを入れ、工程【3】を並べ入れる。ふたをして中火で10分加熱する。
【5】バターをのせて完成
加熱後、包みの真ん中から開いてバターをのせ、予熱で溶かす。
【腸活玉アレンジレシピ②】豆乳味噌のバーニャカウダ
調理時間
約5分
カロリー
1人前約143kcal
材料(2人分)
鮭・・・2切れ
キャベツ・・・20g
にんじん・・・1/4本
ピーマン・・・1個
しめじ・・・20g
腸活玉・・・2個
みりん・・・小さじ1
バター・・・10g
作り方
【1】下ごしらえ
野菜はスティック状に切る。にんにくはすりおろす。
【2】加熱する
工程【1】のにんにく、「腸活玉」、豆乳、オリーブオイルを耐熱容器に入れて、電子レンジ(600W)で40秒加熱し、よく混ぜ合わせる。
「腸活玉」のアレンジレシピをもっと見たい方はこちら!
「腸の学校®」加勢田さんが腸活を始めたきっかけとは?
そもそも加勢田さんが腸活を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
―もともと腸活に興味をお持ちだったんですか?
じつは興味はなくて。ダイエットのために食事を見直した際に、できるだけシンプルな素材や製法で作られた調味料に変えたんですが、その食生活を3カ月続けたら、アトピーがきれいに治って、花粉症も出なくなって、便秘と下痢を繰り返す体質だったのが改善されたんです。なんでだろうと考えたら、自分では気づかないうちに腸活をしていたんだというところにたどり着いて。腸に集中すれば体調がすべて改善されることに気づいたことで、腸活についてお伝えし始めたんです。独立した当初はひとりで講演などを通して活動していましたが、自分も伝える側になりたいという方が増えてきたので、3年後に『腸の学校®』を設立しました。
―『腸活玉』を考案したきっかけはありますか?
1日の食事の中で、腸にいい食材をどう組み合わせて調理するかを考えるのって大変なんですよね。『腸の学校®』で生徒さんにお伝えしても実践してもらうのが難しい。そこで、いつでも手軽に取り入れられるものということでインスタントの味噌汁の素を考えました。味噌などの発酵食品と腸内細菌の餌となるオリゴ糖をセットにしてしまえば、それだけで腸活ができるので。
―『腸の学校®』はどのような学校ですか?
完全女性限定の学校です。生徒さんは便秘とアトピーに悩まれている方がほとんどで、20~70代までいらっしゃいますが、40~50代の方が一番多いですね。サプリメントなどに頼らず、スーパーで買える食材で腸を整えること、そして私自身料理が得意ではないので、料理が苦手な方でもできる腸活についてお伝えしています。授業は3カ月のコースがメイン。体の細胞が変わるのが半年といわれているので、その半分の3カ月間取り組むことで根本から変えていくことを目指しています。楽しそうだから取り組もうという気持ちのほうが結果はでるので、授業は選択授業にしていて、管理栄養士が5日分の野菜の作り置きレシピを教える授業があったり、献立の立て方を学べる授業があったり、腸活にいい筋トレやヨガの授業も。それらを生徒さんの好きなように選んでいただき受けていただきます。勉強しようとか頑張ろうとするとどこかで辞めてしまうので、楽しいところから入ってもらえるように工夫しています。
コロナ禍からオンライン授業で行っていて、いまは海外にも生徒さんがいたり、日本在住でも北海道から沖縄までバラバラですし、小さなお子さまがいる生徒さんもいるので、今も授業はすべてオンライン授業で行っています。腸活に興味のある方はぜひ『腸の学校®』のサイトをご覧になってくださいね。
<プロフィール>
加勢田 千尋(かせだ ちひろ)
一般社団法人日本腸内環境食育推進協会代表理事、管理栄養士。病院・企業にて7000人以上の栄養指導・食事アドバイスを行う。独立後、腸に特化した食育講座『腸の学校®︎』を監修・運営する。自身も幼い頃からアトピーや腸の不調に悩まされ続け、腸内環境を整える食事法により便秘やアトピーなどの不調を3カ月で卒業。 現在は薬やサプリメントに頼らないずぼら腸活を伝えている。