お役立ちコラム
秋コラム葉の香りを楽しむ 「ハーブティー」
葉の香りを楽しむハーブティー 「ハーブティー」
葉の香りを楽しむハーブティーとしてポピュラーなのが「ミントティー」です。スーッとしたミント特有の清涼感があります。
ミントは世界各地に分布するシソ科の多年草です。日本では「ハッカ」と呼ばれて、飴、ガム、歯磨き粉などの香りで知られるハーブです。
ミントの主成分であるメントールが爽快感をもたらし、気分をリフレッシュさせてくれます。ミントには消化を助ける働きや発汗作用・鎮痛作用があり、脂っこい食事の後にはぴったりの飲み物といえます。
古くより、ミントティーはアラブ諸国やイスラム圏など、暑くて乾燥した地域で日常的に飲まれてきました。
もともとモロッコではミントの葉だけをいれて飲まれてきましたが、19世紀に中国から緑茶が持ち込まれると、中国緑茶にフレッシュミントと砂糖をたっぷり入れて煮出して飲まれるようになります。
頭がクラクラするほど苦くて甘いモロッコ・ミントティーは、"モロッカン・ウイスキー"とも呼ばれています。
宗教上、お酒が禁じられているモロッコでは、ミントティーは社交には欠かせない嗜好品のようです。中国緑茶の代わりに紅茶でいれても充分おいしいモロッコ・ミントティーになります。
ポピュラーなミントティーは、ドライハーブやティーバックで手軽に飲むことができます。また、春にミントの苗を購入して育てれば、さまざま香りの自家製ミントティーを楽しむことができます。ペパーミントは刺激的なメントールの香りがあり、スペアミントにはほのかに甘いメントールの香りがします。アップルミントやパイナップルミントはフルーティーな香りがします。
さらに、ミントとほかのハーブをブレンドして「オリジナル・ミントティー」を試してみるのもいいものです。いずれの場合も、沸騰したお湯を注いで十分蒸らせば、香り高いハーブティーをいれることができます。
近ごろは、"飲むサラダ"といわれる「マテ茶」(南米)や、ノンカフェインの「ルイボスティー」(南アフリカ)など、世界各地のヘルシーなハーブティーが注目されています。
香り豊かなハーブティーは、気持ちをリラックスさせてくれるとともにリフレッシュさせてくれます。毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。